インド思想の幕開け（仏教以前）

六師外道（反ヴェーダ的自由思想家たち）

経典の成文化（基本経典：三蔵）

初期仏教、根本分裂、部派仏教、大乗仏教、密教の興り

インドにおける経典の成文化・般若経（密教発生前）

インドにおける経典の成文化・維摩経、法華経（密教発生前）

インドにおける経典の成文化・華厳経（密教発生前）

インドにおける経典の成文化・如来蔵経（密教発生前）

インドにおける経典の成文化・浄土三部経（密教発生前）

インドにおける経典の成文化（密教発生前）

インドにおける経典の成文化（密教の成文化）

インド仏教の衰退、密教の発生、インド仏教の復興

インドからの大乗仏教の伝搬（朝鮮から日本へ）

中国仏教史（新訳時代・密教）

中国仏教史（インド仏教の衰退と復興）

日本仏教（真言宗・付法の八祖）

日本仏教（真言宗・伝持の八祖）

インダス川流域中心に南アジア文明が生まれる&nbsp;<small>(-2300年～-1800年)</small>

<div>インダス川流域中心に南アジア文明が生まれる</div><div><small>-2300年～-1800年</small></div><hr><div>：インド北西部（ハラッパーやモヘンジョ＝ダロなど）インダス川流域に栄えた古代文明。石器と青銅器を併用し、様々な公共施設を備えた都市を建設。ドラヴィダ系の民族が担ったと考えられている。</div>

インダス川流域中心に南アジア文明が生まれる

環境破壊による砂漠化や洪水、河川流路の変更など様々は理由により衰退。&nbsp;<small>(-1800年～-1500年)</small>

<div>環境破壊による砂漠化や洪水、河川流路の変更など様々は理由により衰退。</div><div><small>-1800年～-1500年</small></div><hr><div>；アーリア人の侵入前</div>

環境破壊による砂漠化や洪水、河川流路の変更など様々は理由により衰退。

アーリア人がインダス川上流のパンジャーブ地方に侵入&nbsp;<small>(-1500年～-1000年)</small>

<div>アーリア人がインダス川上流のパンジャーブ地方に侵入</div><div><small>-1500年～-1000年</small></div><hr><div>：イラン高原で遊牧をしていたアーリア人はインド=ヨーロッパ語系の民族。都市を作らず、牧畜と濃厚を営みながら先住民を支配。</div>

アーリア人がインダス川上流のパンジャーブ地方に侵入

アーリア人は肥沃なガンジス川流域へ進出し稲作を開始。&nbsp;<small>(-1000年～-321年)</small>

<div>アーリア人は肥沃なガンジス川流域へ進出し稲作を開始。</div><div><small>-1000年～-321年</small></div><hr><div>：定住生活を始めるとともにヴァルナ制という階層社会（カースト制の原型）を形成した。ヴァルナ制の上位３つはバラモン（聖職者）・クシャトリア（王族・戦士）・ヴァイシャ（農工商人）であり、その下のシュードラは征服民に奉仕する被征服民から形成された。</div>

アーリア人は肥沃なガンジス川流域へ進出し稲作を開始。

マウリヤ朝（孔雀王朝）&nbsp;<small>(-321年～-185年)</small>

<div>マウリヤ朝（孔雀王朝）</div><div><small>-321年～-185年</small></div><hr><div>：始祖チャンドラグプタは，ガンジス川流域を支配していたナンダ朝を倒すとともに，アレクサンドロス3世 (大王)がインダス川流域に残したギリシア勢力を駆逐。インド史上初めて両大河にまたがる帝国を建設した。</div>

マウリヤ朝（孔雀王朝）

シュガン朝&nbsp;<small>(-187年～-75年)</small>

<div>シュガン朝</div><div><small>-187年～-75年</small></div><hr><div>：初代プッシャミトラはマウリヤ朝の軍司令官で、紀元前185年ごろ主君を殺して王権を奪い、北インドのかなり広い領土を支配した。彼はベーダ的儀式（古代インドの神話的祭式）であるアシュバメーダ（馬祠祭(ばしさい)）を再度行って、バラモンの宗教と文化を尊重した。</div>

シュガン朝

カーンバ朝（北インドの王朝）&nbsp;<small>(-72年～-28年)</small>

<div>カーンバ朝（北インドの王朝）</div><div><small>-72年～-28年</small></div><hr><div>：シュンガ朝の大臣でバラモン出身のバスデーバが，主君を殺して王朝を創始。</div>

カーンバ朝（北インドの王朝）

サータバーハナ朝（アーンドラ朝）（南インドの王朝）&nbsp;<small>(前1世紀後半～3世紀半ば)</small>

<div>サータバーハナ朝（アーンドラ朝）（南インドの王朝）</div><div><small>前1世紀後半～3世紀半ば</small></div><hr><div>：マウリヤ朝衰退後ゴーダーバリー川上流に興り，デカン地方で初めて強力な王国を築いた。この時代にはデカンの発展はめざましく，商業が繁栄してローマ貿易が活発に行われた。当時の仏教の盛況は数多くの遺跡によってうかがわれる。</div><hr><div><a href="https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%8A%E6%9C%9D-69101#E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.9A.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.A2" target="_blank">https://kotobank.jp/word/%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%8A%E6%9C%9D-69101#E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.9A.E3.83.87.E3.82.A3.E3.82.A2</a></div>

サータバーハナ朝（アーンドラ朝）（南インドの王朝）

クシャーナ朝（クシャン朝）&nbsp;<small>(1世紀半ば～3世紀中葉)</small>

<div>クシャーナ朝（クシャン朝）</div><div><small>1世紀半ば～3世紀中葉</small></div><hr><div>：中央アジア，インド北西部を支配したクシャン族の王朝。領土が当時の四大文明圏 (インド，中国，パルティア，ローマ帝国) を結ぶ要地にあたり，東西の経済，文化交流に大きな役割を果した。文化面ではガンダーラ美術の発生と仏教の興隆が目立つ。</div><hr><div><a href="https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E6%9C%9D-483350" target="_blank">https://kotobank.jp/word/%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%8A%E6%9C%9D-483350</a></div>

クシャーナ朝（クシャン朝）

グブタ朝（北インドを支配した王朝）&nbsp;<small>(320年～550年)</small>

<div>グブタ朝（北インドを支配した王朝）</div><div><small>320年～550年</small></div><hr><div>：王朝はバラモンを保護し，サンスクリットを公用語とし，ビシュヌやシバを信奉したので，ヒンドゥー教が盛んになり，多くの寺院が建てられた。地方分権的な統治を続け、東西交易で繁栄した。</div><hr><div><a href="https://kotobank.jp/word/%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%BF%E6%9C%9D-55864" target="_blank">https://kotobank.jp/word/%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%BF%E6%9C%9D-55864</a></div>

グブタ朝（北インドを支配した王朝）

ヴァルダナ朝（7世紀前半の北インドの王朝）&nbsp;<small>(7世紀前半)</small>

<div>ヴァルダナ朝（7世紀前半の北インドの王朝）</div><div><small>7世紀前半</small></div><hr><div><a href="https://kotobank.jp/word/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%8A%E6%9C%9D-2128299" target="_blank">https://kotobank.jp/word/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%8A%E6%9C%9D-2128299</a></div>

ヴァルダナ朝（7世紀前半の北インドの王朝）

インドに侵入したアーリア人、聖典群「ヴェーダ」を生み出す&nbsp;<small>(アーリア人侵入から仏教以前)</small>

<div>インドに侵入したアーリア人、聖典群「ヴェーダ」を生み出す</div><div><small>アーリア人侵入から仏教以前</small></div><hr><div>：ヴェーダ聖典は４つの集成群からなる本集。リグ・ヴェーダ（神々への賛歌の集成）、サーマ・ヴェーダ（歌詠の集成）、ヤジュル・ヴェーダ（祭詞の集成）、アタルヴァ・ヴェーダ（呪文の集成）の４つを本書としている。付属として、祭式の規定・神学的説明・神話伝説からなる祭儀書（ブラーフマナ）、秘密の祭式や神秘的教義からなる森林書（アーラニヤカ）、宇宙万有の一元を説く奥義書（ウパニシャッド）の3種類の書と本書を合わせて4種類がヴェーダ聖典（天啓聖典）と呼ばれる。</div>

インドに侵入したアーリア人、聖典群「ヴェーダ」を生み出す

アジタ・ケーサカンバリン、唯物論・快楽論&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>アジタ・ケーサカンバリン、唯物論・快楽論</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：人間は、地・水・火・風の四要素（真の実在）からなる。死後は無となり、地は地、水は水、火は火、風は風に戻る。善行・悪行の果報も存在しないという説（唯物論・快楽論）。これは、霊魂の存在を完全に否定するものであり、ヴェーダに示される正統バラモン教におけるアートマン（我、真我）をも否定するもの。</div>

アジタ・ケーサカンバリン、唯物論・快楽論

バクダ・カッチャーヤナ、7要素説（唯物論の一種）&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>バクダ・カッチャーヤナ、7要素説（唯物論の一種）</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：アジタ・ケーサカンバリンの「万物は地・水・火・風の4元素から成る」とする四元素還元説に対し、パクダ・カッチャーヤナはこれら物質的元素に苦・楽・命を加えた七要素説を唱えた。「苦」と「楽」は感覚、「命」は生命のはたらきとし、各7つの要素[それぞれは互いに他に対して何の影響もあたえず、また受けないのであり、その点で絶対的で永続的なものであると説いた。</div>

バクダ・カッチャーヤナ、7要素説（唯物論の一種）

プーラナ・カッサバ、道徳否定論&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>プーラナ・カッサバ、道徳否定論</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：霊魂の不生不滅を説いて、人間はどんな行為をしても善にも悪にならないとして、因縁や業を否定し無道徳を説いた。人には永遠の魂があり、たとえ人が死んでも魂がなくなることはない。従って、行為自体は魂に影響を与えず、どのような行為をとってしまったとしても魂は永久に存在し続けることを、道徳無用論のかたちで主張した。</div>

プーラナ・カッサバ、道徳否定論

マッカリ・ゴーサーラ、決定論・宿命論（アージーヴィカ教）&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>マッカリ・ゴーサーラ、決定論・宿命論（アージーヴィカ教）</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：万物はその細部にいたるまで宇宙を支配する原理であるニヤティ（宿命）によって定められているとして、人間の意志にもとづくあらゆる行為を否定し、徹底的な宿命論を説いた。その主張の本質は「人間の努力は無駄である」というものであったため、ブッダやマハーヴィーラによって厳しく批判された。この思想は仏教思想の根本たる縁起の説とは真っ向から対立する。生きとし生けるものには、支配力もなく、意志の力もなく、ただ運命と状況と本性とに支配され、いずれかの状態において苦楽を享受する。つまりは、人が同じことをしても結果が異なることがあるのは、運命によるものなのであり、行為そのものには運命を変える力がなく、行為それ自体に善悪もなく、それに対する報いもまた存在しないのである。</div>

マッカリ・ゴーサーラ、決定論・宿命論（アージーヴィカ教）

サンジャヤ・ベーラッティブッダ、不可知論・懐疑論&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>サンジャヤ・ベーラッティブッダ、不可知論・懐疑論</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：真理をあるがままに認識し説明することは不可能であるとする不可知論。来世の問題などに対する判断中止を唱えた。</div>

サンジャヤ・ベーラッティブッダ、不可知論・懐疑論

ニガンダ・ナータブッダ（マハーヴィーラ）、不定主義・相対主義（ジャイナ教の開祖）&nbsp;<small>(仏陀と同世代)</small>

<div>ニガンダ・ナータブッダ（マハーヴィーラ）、不定主義・相対主義（ジャイナ教の開祖）</div><div><small>仏陀と同世代</small></div><hr><div>：バラモン教は、司祭者階級による神々への供儀を中心とする祭式宗教だった。これに反旗を翻したのがブッダやマハーヴィーラらの自由思想家たちであった。マハーヴィーラはカースト制度を否定するとともに、バラモンが抽象的にしか示さなかった業（カルマ）の過程を定義しなおした。霊魂（六生類）は、生じることもなく滅することもなく、永劫に輪廻の生存を繰り返し、本来は定まった形のないもの。輪廻は、汚れたものである業が霊魂に流れ込むことによって起こる。業とは、身・口・意によってなした行為のことであり、それによって微細な物質が霊魂に流れ込んで輪廻の生存が繰り返される。したがって、すでに流れ込んでしまった前世からの古い業を苦行によって滅ぼし、新しい業が流れ込まないようにすることができれば輪廻は終わり、解脱へと至る。</div>

ニガンダ・ナータブッダ（マハーヴィーラ）、不定主義・相対主義（ジャイナ教の開祖）

ガウタマ＝シッダールタの誕生（仏滅年を紀元前383年とした場合）&nbsp;<small>(前5世紀ごろ（前463～前383年説あり）)</small>

<div>ガウタマ＝シッダールタの誕生（仏滅年を紀元前383年とした場合）</div><div><small>前5世紀ごろ（前463～前383年説あり）</small></div><hr><div>：一般に、釈迦（シャカ）または釈迦牟尼（シャカ族の聖者の意味、略して釈尊とも言う）と言われるのは、シャーキヤ族の出身であったため。</div>

ガウタマ＝シッダールタの誕生（仏滅年を紀元前383年とした場合）

29歳で出家&nbsp;<small>(-434年)</small>

29歳で出家

35歳で悟りを開く（仏陀（お釈迦さま）の誕生）&nbsp;<small>(前428年頃)</small>

<div>35歳で悟りを開く（仏陀（お釈迦さま）の誕生）</div><div><small>前428年頃</small></div><hr><div>：２９歳で出家。ガンジス川の河畔で二人の修行僧に従い、６年にわたって断食などの苦行を続けたが悟りを開くことは出来なかった。心身の衰弱をスジャータという娘がさしだしたおかゆで救われ、苦行を捨てたガウタマはブッダガヤの菩提樹のもとで瞑想に入り２１日目に悟りを開いた。悟りをひらいた人、と言う意味でブッダといわれるようになり、その教えから仏教が成立した。</div>

35歳で悟りを開く（仏陀（お釈迦さま）の誕生）

仏陀の十大弟子&nbsp;<small>(-430年)</small>

<div>仏陀の十大弟子</div><div><small>-430年</small></div><hr><div><a href="https://todaibussei.or.jp/izanai/04.html" target="_blank">https://todaibussei.or.jp/izanai/04.html</a></div>

仏陀の十大弟子

80歳　入滅&nbsp;<small>(生年を前463年頃とすると、前383年)</small>

<div>80歳　入滅</div><div><small>生年を前463年頃とすると、前383年</small></div><hr><div><a href="http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%BB%8F%E6%BB%85" target="_blank">http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E4%BB%8F%E6%BB%85</a></div>

80歳　入滅

仏教の基本経典：三蔵&nbsp;<small>(前3世紀～後1世紀頃)</small>

<div>仏教の基本経典：三蔵</div><div><small>前3世紀～後1世紀頃</small></div><hr><div>：経蔵（仏陀の教えとエピソード）、律蔵（仏教徒が守るべきルール）、論蔵（経蔵と律蔵の解説本）</div><hr><div><a href="https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E8%94%B5-70943" target="_blank">https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E8%94%B5-70943</a></div>

仏教の基本経典：三蔵

<div></div><div><small>.</small></div><hr><div><a href="https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1INWBsSR-Q6wWyy11BQIQESYKk91mJvOJ&usp=sharing" target="_blank">https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1INWBsSR-Q6wWyy11BQIQESYKk91mJvOJ&usp=sharing</a></div>

第1回結集&nbsp;<small>(仏滅後直後)</small>

<div>第1回結集</div><div><small>仏滅後直後</small></div><hr><div>：マハー・カーシャバと弟子500人を集め、アーナンダが教えを、ウパーリが律を誦出（じゅしゅつ）。</div>

第1回結集

第2回結集&nbsp;<small>(仏滅後100年)</small>

<div>第2回結集</div><div><small>仏滅後100年</small></div><hr><div>：ヤシャスがヴァイシャーリーの比丘（びく）らが戒律違反する十事を行っていることを知ったことから比丘700人を招集して審議。その後に仏典の編纂会議を行う。</div>

第2回結集

第3回結集&nbsp;<small>(仏滅後200年)</small>

<div>第3回結集</div><div><small>仏滅後200年</small></div><hr><div>：アショーカ王治世下で、モッガリブッタが100人の比丘を招集</div>

第3回結集

第4回結集&nbsp;<small>(仏滅後400年)</small>

<div>第4回結集</div><div><small>仏滅後400年</small></div><hr><div>：カニシカ王治世下でパールシュヴァが500人の比丘を招集。会議の結果は書物「大毘婆沙論」にまとめられる。</div>

第4回結集

初期仏教&nbsp;<small>(-430年～-215年)</small>

初期仏教

マウリア朝・アシャーカ王即位、仏教の保護&nbsp;<small>(-268年～-232年)</small>

<div>マウリア朝・アシャーカ王即位、仏教の保護</div><div><small>-268年～-232年</small></div><hr><div>：インドの最初の統一王朝であるマウリヤ朝第３代の王。王朝の創設者のチャンドラグプタの孫。デカン高原の東南部のカリンガ国を征服したとき、王自身が戦争で多くの犠牲を出したことを深く恥じて、仏教に深く帰依するようになった。理念として仏教に帰依したが、同時にバラモン教とジャイナ教も保護。</div><hr><div><a href="http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AB%E7%8E%8B" target="_blank">http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E3%82%A2%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%AB%E7%8E%8B</a></div>

マウリア朝・アシャーカ王即位、仏教の保護

根本分裂（上座部と大衆部に分裂）→部派仏教&nbsp;<small>(仏滅後100年くらい)</small>

<div>根本分裂（上座部と大衆部に分裂）→部派仏教</div><div><small>仏滅後100年くらい</small></div><hr><div>：戒律に保守的な上座部と戒律は現実に即して解釈する大衆部（だいじゅぶ）に分裂</div>

根本分裂（上座部と大衆部に分裂）→部派仏教

部派仏教への批判から大乗仏教興る。&nbsp;<small>(前1世紀頃)</small>

<div>部派仏教への批判から大乗仏教興る。</div><div><small>前1世紀頃</small></div><hr><div>：出家者を中心とした部派仏教は経典の解釈を重視し、宗教活動が形式化する傾向があった。これに反発した一派から大乗仏教が興る。主として中国・朝鮮・日本・チベットなどで栄えたため北伝仏教（北方仏教）とも呼ばれる。北方仏教徒がサンスクリット語で経典を編集。</div>

部派仏教への批判から大乗仏教興る。

部派仏教の流れを受け継ぐものが上座部仏教と呼ばれる&nbsp;<small>(前1世紀頃)</small>

<div>部派仏教の流れを受け継ぐものが上座部仏教と呼ばれる</div><div><small>前1世紀頃</small></div><hr><div>：座部仏教は主として南方に伝えられたため南伝仏教（南方仏教）と呼ばれ、スリランカ・ミャンマー（ビルマ）、タイ・カンボジアなどの仏教がこれに属する。北インドの口語に起源するパーリ語で書かれた経典を伝えている。</div>

部派仏教の流れを受け継ぐものが上座部仏教と呼ばれる

仏教学者・ナーガールジュナ（龍樹）、大乗仏教を体系づけ（中観派）&nbsp;<small>(150～250年頃)</small>

<div>仏教学者・ナーガールジュナ（龍樹）、大乗仏教を体系づけ（中観派）</div><div><small>150～250年頃</small></div><hr><div>：龍樹は大乗仏教を体系づけ、理論武装して伝統的な部派仏教（小乗）に比肩するに値するものとならしめた。出家した修行者だけでなく、一般民衆の救済と成仏を説く。「大乗」とは大きな乗り物の意味。</div>

仏教学者・ナーガールジュナ（龍樹）、大乗仏教を体系づけ（中観派）

無著（むじゃく）、弟・世親（せしん）と共に大乗仏教の一学派・瑜伽行派（ゆがきょうは）の教理を体系化&nbsp;<small>(395年～470年)</small>

<div>無著（むじゃく）、弟・世親（せしん）と共に大乗仏教の一学派・瑜伽行派（ゆがきょうは）の教理を体系化</div><div><small>395年～470年</small></div><hr><div>：唯識の哲学を体系化。「ただ認識する心があるだけで対象は存在しない」</div>

無著（むじゃく）、弟・世親（せしん）と共に大乗仏教の一学派・瑜伽行派（ゆがきょうは）の教理を体系化

陣那（じんな）、認識論の中に論理学を組み込む&nbsp;<small>(480年～540年)</small>

<div>陣那（じんな）、認識論の中に論理学を組み込む</div><div><small>480年～540年</small></div>

陣那（じんな）、認識論の中に論理学を組み込む

法称（ほうしょう）、仏教論理学を大成化&nbsp;<small>(600年～660年)</small>

<div>法称（ほうしょう）、仏教論理学を大成化</div><div><small>600年～660年</small></div>

法称（ほうしょう）、仏教論理学を大成化

世親（せしん、インド浄土教の祖師の一人）、『俱舎論』において部派仏教の一派である説一切有部の思想を、世親特有の批判精神により理路整然と体系化&nbsp;<small>(400年～480年)</small>

<div>世親（せしん、インド浄土教の祖師の一人）、『俱舎論』において部派仏教の一派である説一切有部の思想を、世親特有の批判精神により理路整然と体系化</div><div><small>400年～480年</small></div><hr><div>：世親の思想は非常に広範で、部派仏教から大乗仏教にまで及んでいる。例えば『俱舎論』は部派仏教の一派である説一切有部の思想を、世親特有の批判精神により、理路整然と体系化したもの。また世親が大乗仏教に与えた影響を考えるには、唯識思想が重要である。世親は「識の転変」という経量部的な思想を土台として、一つの心が時々刻々と様々な形態に変化し、そのような心の変化が、現象を成立させていると考えた。</div>

世親（せしん、インド浄土教の祖師の一人）、『俱舎論』において部派仏教の一派である説一切有部の思想を、世親特有の批判精神により理路整然と体系化

大乗仏教一派による密教の成立&nbsp;<small>(7世紀)</small>

<div>大乗仏教一派による密教の成立</div><div><small>7世紀</small></div><hr><div>：密教は大乗仏教の一つ。密教以前の大乗仏教が広く大衆に開かれた宗教（顕教）であったのに対して、密教では教えを聞くのに資格が必要。灌頂（かんじょう）という入門儀礼（先生が弟子に水を注ぐ儀礼）を受けたひとだけに説かれる教えなので「秘密の教え（密教）」となった。ヒンドゥー教から呪法や儀礼などを取り入れた。真言や独特の印（いんげい）を用いる呪法は、他者に漏らしてはいけない秘儀をされ「密教」と呼ばれた。密教は、ヒンドゥー教同様に他宗教の取り込みが殉難であり、伝搬先の民間信仰と一体化して展開した。日本では大日如来を天照大神の本地仏とするなど神道との関わり合いが強い。</div>

大乗仏教一派による密教の成立

般若経の原型&nbsp;<small>(-100年～100年)</small>

<div>般若経の原型</div><div><small>-100年～100年</small></div><hr><div>：大乗仏教の出発点であると同時に大乗仏教の展開を根底から支えた経典。日常的に「空」を意識することで存在の心理を知り、智慧の完成に至る。</div>

般若経の原型

般若経の長文化&nbsp;<small>(100年～300年)</small>

<div>般若経の長文化</div><div><small>100年～300年</small></div><hr><div>：般若経で説かれる内容に説明文が加わる</div>

般若経の長文化

エッセンス凝縮（般若心経）&nbsp;<small>(300年～500年)</small>

<div>エッセンス凝縮（般若心経）</div><div><small>300年～500年</small></div><hr><div>：要点を整理した経典</div>

エッセンス凝縮（般若心経）

維摩経（ゆいまきょう）&nbsp;<small>(50年～150年)</small>

<div>維摩経（ゆいまきょう）</div><div><small>50年～150年</small></div><hr><div>：在家信者である維摩が大乗仏教の思想のもとに、出家者や菩薩たちを論破していく物語</div>

維摩経（ゆいまきょう）

法華経&nbsp;<small>(100年前後)</small>

<div>法華経</div><div><small>100年前後</small></div><hr><div>：すべての衆生（しゅじょう）は仏の申し子であり、法華経の教えを信じれば誰もが成仏できる</div>

法華経

華厳経の原型&nbsp;<small>(200年)</small>

<div>華厳経の原型</div><div><small>200年</small></div><hr><div>：仏の悟りとは何か、悟りへ到達するにはどうしたらよいかをテーマにした経典</div>

華厳経の原型

<div>華厳経</div><div><small>400年</small></div><hr><div>：智慧の光こそが仏の悟りの本質であるとされ、それが毘盧遮那仏という仏に具体化される。</div>

華厳経

如来蔵経（華厳経からの影響）&nbsp;<small>(200年代始め)</small>

<div>如来蔵経（華厳経からの影響）</div><div><small>200年代始め</small></div><hr><div>：生きとし生けるものにとって外からまとわりつく煩悩を取り除けば内なる仏が輝きだす。如来蔵思想では、心を汚す煩悩は私たちに一時的に付着したものにすぎないと考え、心は本来清らかであって本質は仏と変わらないことを積極的に主張。200年代始め頃に成立</div>

如来蔵経（華厳経からの影響）

勝鬘経（しょうまんきょう）、漢訳は436年&nbsp;<small>(.)</small>

<div>勝鬘経（しょうまんきょう）、漢訳は436年</div><div><small>.</small></div><hr><div>：コーサラ国王女の勝鬘が、すべての人に備わっている悟りの可能性を説く</div>

勝鬘経（しょうまんきょう）、漢訳は436年

不増不滅経（ふぞうふげんきょう）、漢訳は525年&nbsp;<small>(250年～400年)</small>

<div>不増不滅経（ふぞうふげんきょう）、漢訳は525年</div><div><small>250年～400年</small></div>

不増不滅経（ふぞうふげんきょう）、漢訳は525年

入楞伽経（にゅうりょうがきょう）&nbsp;<small>(.)</small>

<div>入楞伽経（にゅうりょうがきょう）</div><div><small>.</small></div><hr><div>：この世の出来事は心から生まれたものであって、実体をもたないとする</div>

入楞伽経（にゅうりょうがきょう）

<div>宝性論</div><div><small>.</small></div><hr><div>：如来蔵思想が理論的に大成化</div>

宝性論

阿弥陀経&nbsp;<small>(100年)</small>

<div>阿弥陀経</div><div><small>100年</small></div><hr><div>：阿弥陀浄土の壮麗さを語り、阿弥陀の名前を唱えれば阿弥陀浄土に成仏できるとする</div>

阿弥陀経

無量寿経（むりょうじゅきょう）&nbsp;<small>(100年)</small>

<div>無量寿経（むりょうじゅきょう）</div><div><small>100年</small></div><hr><div>：法蔵菩薩が48の願を立てそれを達成して無量寿仏（阿弥陀）になる物語</div>

無量寿経（むりょうじゅきょう）

観無量寿経（かんむりょうじゅきょう）&nbsp;<small>(400年～500年)</small>

<div>観無量寿経（かんむりょうじゅきょう）</div><div><small>400年～500年</small></div><hr><div>：実子によって夫を幽閉死させられたマガダ国王妃ヴァイデーヒーの嘆きに答えた説法</div>

観無量寿経（かんむりょうじゅきょう）

解深密教（げじんみっきょう）&nbsp;<small>(.)</small>

<div>解深密教（げじんみっきょう）</div><div><small>.</small></div><hr><div>：「物事は心の表れにすぎない」とする唯識（ゆいしき）思想の優位を解き明かす</div>

解深密教（げじんみっきょう）

涅槃経（ねはんきょう）&nbsp;<small>(.)</small>

<div>涅槃経（ねはんきょう）</div><div><small>.</small></div><hr><div>：ブッダ最後の旅から入滅、荼毘、仏塔建設までの物語</div>

涅槃経（ねはんきょう）

大日経（だいにちきょう）&nbsp;<small>(7世紀初頭)</small>

<div>大日経（だいにちきょう）</div><div><small>7世紀初頭</small></div><hr><div>：主人公の質問に大日如来が答えるスタイルで、仏の智慧を獲得する方法を説く</div>

大日経（だいにちきょう）

金剛頂経（こんごうちょうきょう）&nbsp;<small>(7世紀後半)</small>

<div>金剛頂経（こんごうちょうきょう）</div><div><small>7世紀後半</small></div><hr><div>：仏陀の問いかけに対し大日如来が自分の悟りの内容を語る</div>

金剛頂経（こんごうちょうきょう）

理趣経（りしゅきょう）、漢訳770年頃（唐僧・不空）&nbsp;<small>(？)</small>

<div>理趣経（りしゅきょう）、漢訳770年頃（唐僧・不空）</div><div><small>？</small></div><hr><div>：悟りの境地に至る方法を男女の性行為に例えて解説</div>

理趣経（りしゅきょう）、漢訳770年頃（唐僧・不空）

ヒンドゥー教の圧力による衰退&nbsp;<small>(5世紀～)</small>

<div>ヒンドゥー教の圧力による衰退</div><div><small>5世紀～</small></div><hr><div>：発展したヒンドゥー教からは、アーリア人の宗教であるバラモン教と違って階級や性差に関係なく布教したり、ジャイナ教のような厳格な禁欲や修行を求めない宗派が現れ、庶民に広く浸透した。ヒンドゥー教は多神教で、他の宗派から神仏や教義を自由に取り込めた点も他宗教を駆逐する力となった。仏教教団は根本分裂以降、社会への影響力を分散しており発展するヒンドゥー教の圧力に抗しきれなかった。</div>

ヒンドゥー教の圧力による衰退

インド仏教の終焉：イスラム勢力によるヴィクラマシーラ僧院襲撃&nbsp;<small>(1203年)</small>

<div>インド仏教の終焉：イスラム勢力によるヴィクラマシーラ僧院襲撃</div><div><small>1203年</small></div><hr><div>：12世紀にアフガニスタンからのイスラム教政権（ゴール朝）のインド侵略で、インドの仏教徒は壊滅状態となった。偶像崇拝を否定することを理由にイスラム教徒は、軍事侵攻に伴ってインド各地の仏教寺院[4]を徹底的に破壊し、仏教寺院の僧侶と尼僧を虐殺。1203年にインド北東部ベンガル地方にあった後期インド仏教（密教）の当時最大の仏教寺院で最期の砦であったヴィクラマシーラ寺が破壊され、多数の僧侶と尼僧が虐殺された。この惨事をもってインド仏教の終焉とする見方が多い</div>

onigusデジタル年表（仏教の歴史パーツ）

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